自転車のカギについて その② (ロックの種類と特徴について)

自転車アクセサリー・ケミカル関連

 本当は重たいカギなんて持ち歩きたくないのですが、自転車の盗難被害が後を絶たないのでカギで自衛するしかありません。 

 残念ながら「軽さ」「頑丈さ」「使い勝手の良さ」の3つを兼ね備えたカギは存在しません。

 様々なタイプのカギについて、それぞれの種類と特徴についてまとめます。

 それぞれの特徴を考えて自分に合ったカギを選んでください。

 ※正確にはカギではなく錠(ロック)ですが、「自転車のカギ」という言い方が定着しているためカギとしました。

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U字ロック

 アルファベットの「U」の形状をしていることからU字ロックと言います。

構造上、頑丈に作れる
・工具を入れる隙間ができにくく破壊しづらい
・U字ロックは特に頑丈に作られている製品が多く、総じて重量が重い製品が多い
・U字形状を崩すことができないので携行性に劣る
・その形状から地面に繋がっている物体とつなぐこと(所謂 地球ロック)は困難

 重量や携行性を犠牲にしてでもとにかく頑丈なものが欲しい人はU字ロックを選ぶことになるでしょう。

 ただし、所謂 地球ロックが困難な形状です。

 地球ロックできなければU字ロックごと自転車を盗難されることがあります。

 後述するワイヤーロックやチェーンロック等と組み合わせて(地球ロックして)使用することをおすすめします。

ワイヤーロック

ワイヤーロック

 ワイヤーロックはその名の通りワイヤーで作られています。

・曲げることができるので自転車を複数束ねてのロックや地球ロックすることが容易で使い勝手が良い
・使い勝手を重視した結果、細く長いワイヤーが使われることも多い(細いほど切断が容易なので注意)
・長さ、太さのバリエーションが豊富

 ワイヤーは曲がるので様々なものを繋ぐことができます。

 地球ロックが簡単にでき、とにかく使い勝手が良いので1本は持っておくと便利です。

 長さや太さのバリエーションが豊富で自分の使い方に合ったものを選べます。

 ただし、使い勝手を重視した結果、細く長いワイヤーを使用している製品も多いため駐輪場所や頻度によっては不安なものもあるでしょう。

チェーンロック

チェーンロック

 チェーンロックはその名の通りチェーンで作れらています。

・頑丈さと使い勝手のバランスが良い
・長さ、太さのバリエーションが豊富

 頑丈さと使い勝手のバランスが良いのでツーリングに持って行く1本として考えた場合、個人的には一番おすすめです。

 長さや太さのバリエーションが豊富で自分の使い方に合ったものを選べます。

 頑丈さを重視した結果、重量が重い製品も含まれるので購入時に確認してください。

ブレードロック

 ブレードロックは金属のブレードを複数枚連結した構造です。

・ブレードを折り畳むことでコンパクトになり携行性に優れる
・ブレードが頑丈でも、構造上 関節がウィークポイントとなる

 ブレードを折り畳むことでコンパクトになるので携行性に優れています。

 頑丈さについては、構造上 関節部が弱点となるため、関節を狙って破壊されることがあります。

 ワイヤーやチェーンも切断されることがあるのでブレードロックが劣っているというわけではありません。

 しかし、ワイヤーやチェーンが太さから頑丈さをある程度推測できるのに対して、ブレードロックは関節部の頑丈さを推測するのはほぼ不可能です。

 この点は信頼できるメーカーを選ぶしかないのが現状です。

最後に

 「軽さ」「頑丈さ」「使い勝手の良さ」の3つを兼ね備えたカギは存在しません。

 それぞれの特徴を考えて自分に合ったカギを選んでください。

 同じ太さ・材質のチェーンでも熱処理によって頑丈さに優劣が生まれたり、頑丈なブレードなのに関節部が弱いブレードロックがあることも事実です。

 この点については製品パッケージからは判断できないので信頼できるメーカーのカギを選ぶことも大切です。

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