自転車のカギについて その③ (メーカー・ブランドについて)

自転車アクセサリー・ケミカル関連

 前回少し触れましたが、自転車のカギを選ぶ際「信頼できるメーカー・ブランドか」が重要な要素の一つになります。

 構造がシンプルなものほど違いが見いだせず安価なものを選択しがちですが、自転車のカギについては信頼できるメーカー・ブランドを選ぶべきです。

 ※正確にはカギではなく錠(ロック)ですが、「自転車のカギ」という言い方が定着しているためカギとしています。

信頼できるメーカー・ブランドを選ぶべき理由

 結論から言うと、他社間の製品で客観的な性能比較ができないからです。

 自転車のカギの(客観的な)丈夫さはカタログや製品パッケージから読み取ることができません。

 また、パソコンのように簡単にベンチマークテストをすることができず、仮に性能を評価するなら製品を破壊して数値を出さないといけません。

 ちょうどパソコンを例に出したので少し比較してみましょう。

パソコン自転車のカギ
・カタログにCPUやメモリ等の比較可能な項目がある
・ベンチマークテストをユーザーが非破壊で実施可能
 ↓
メーカーやブランドに詳しくなくても調べれば購入前にある程度の性能評価が可能
・パッケージにワイヤー径等の表記はあるが熱処理等の詳細はなく比較困難
・ベンチマークテストをする場合、破壊試験となりユーザーが実施困難
 ↓
客観的な比較が困難

 このような状況なので実績のある信頼できるメーカーを選ぶことをおすすめします。

見えないコストについて

 私は学生時代に金属材料について学び、就職した会社では特殊鋼販売技士の資格も取得しました。

 金属材料に興味を持ったきっかけは今でもよく覚えていて、それは「同じ鋼材でも特殊な処理をすることによって劇的に性質が変わる」ことを知ったからです。

 例えば、太さや素材が同じ鋼材でも加熱と冷却の過程を経て粘りを持たせた鋼材は、何もしていない鋼材と比べて破断に強くなります。

 狙った性質を引き出すために行う加熱と冷却の処理を熱処理と言います。

 自転車のカギに使われる鋼材は太さや素材が同じでも熱処理によって頑丈さに優劣が生まれます。

 また、生産管理に必要な材料の評価には破壊試験が伴いコストがかかるのです。

 しかし残念ながらこのことをの製品パッケージから読み取ることはできないのです(表記の義務もないので、コストカットをしようと思えば可能です)。

他にも・・・

 キーロックでは肝心の鍵穴の精度やキーの強度について、客観的指標がなにもありません。

 最悪キーが鍵穴の中で折れてしまうこともあります(実際に見たことがあります)。

 また、ブレードロックは厚く頑丈そうに見えるブレードを使用していても関節の頑丈さを推測するのはほぼ不可能で信頼できるメーカーを選ぶしかないのが現状です。

最後に

 金属材料の話は低温脆性や耐食性等、マニアックな内容になってしまったため大幅にカットして平易な形に書き直しました。

 結局のところ、私から見ても自転車のカギの強度的な良し悪しは、パッケージに書いてある内容だけではわかりません

 確実に1つ言えることは、購入者レビューの「頑丈です」には何も根拠がないということです。

 じゃあどうやって、信頼できるメーカーを探すのかという話になってしまうのですが、いろいろな情報から総合的に判断するしかないと思います。

 次回はおすすめのメーカーについてご紹介します。

 本来なら〇〇だから△△社がよいといった紹介ができればいいのですが、それが明確にできないので私の使用しているメーカーのご紹介という形にさせてください。

 よろしくお願いします。

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