自転車旅に必要なモノを一つずつ掘り下げていくシリーズです。
今回はスプロケの取り外し工具ですが、特別おすすめするようなブランドはないので松竹梅でのご紹介ではありません。
道具のおすすめではなく、一番重要な「なぜ必要か」を記載します。
スプロケ外しとは
スプロケ外しとはスプロケット取り外し工具のことで、その名の通りスプロケットを取り外す時に使用する工具になります。
スプロケット自体はロックリングで締め付けられて止まっています。
スプロケットを取り付けるときはロックリングを締め付け工具で締め付けるだけです。
逆に外す時は、ロックリングを緩める方向に回せばいいのですがリアハブにはフリー機構があるので、ロックリングを緩める向きに回すとスプロケットも一緒に回ってしまいます。
この時に、スプロケットが回らないようを抑えておくものがこれです。スプロケットを掴むためのチェーンが付いています。
自転車旅にスプロケ外しが必要な理由
リアホイールのスプロケ側のスポークが折れた時に必要です。
スプロケ側のスポークはスプロケを外さないと交換できません。
写真を見ればわかると思います↓。スプロケが邪魔して折れたスポークを外したり通したりすることはできませません。
自転車旅では荷物をたくさん積むため、スポークにはいつも以上の力が加わっていて折れやすくなっています。
しかも一番切れるスポークはリアのスプロケ側なのです。
リアのスプロケ側のスポークは、スプロケがある分だけハブの中心に寄っています。
左右でスポークの長さが違う分、バランスをとるためにスプロケ側のスポークのテンションは高めになっているから折れやすいのです。
ロックリング締め付け工具とスプロケ外しで600g以上あるうえに嵩張るのでできれば持って行きたくないのが本音ですが、自転車屋さんがないところで折れると自分で直すしかありません。
まとめ
ロックリング締め付け工具とスプロケ外しだけで600g以上あるうえに嵩張るのでできれば持って行きたくないのが本音です。
しかし、自転車旅の途中でスプロケ側のスポークが折れて交換することになった場合、ロックリング締め付け工具とスプロケ外しが必要になります(もちろん予備のスポークも必要です)。
ちなみに海外では、故障時のリスクが高すぎるので持って行くべきですが、日本国内の都市間の移動では次の街まで折れたスポークを隣のスポークに巻き付けて(ガムテープで止めたり針金で結線する)無理やり走るという手段が取れます。
次の街までにリムが修復不可能なまでに変形するのでホイールごと丸々交換になりますが・・・。
また、そもそもスポークが折れにくい工夫も大切です。
荷物を軽量化する・フロントにもサイドバックをつけて荷物を分散する・太いスポークのホイールに交換する・ホイールをダブルクロスで組む・スポークを結線する等々・・・
最終的には自己判断となりますが、安価なものですし、いざという時のためにスプロケ外しを持参することをおすすめします。(事前練習も忘れずに)。
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