自転車旅で必要なモノを一つずつ掘り下げていくシリーズです。
今回は忘れちゃいけない健康保険証についてです。
自転車旅に限らず、旅行の際は必ず健康保険証を持って行きましょう。
仕事をしていない学生の方(被扶養者)でも1人1枚健康保険証が交付されています。
旅先で健康保険証がないとどうして困るのかと健康保険証に関係する注意点をまとめます。
また、最後に忘れてしまった場合どうすればいいのかもまとめます。
健康保険証がないとどうして困るのか
健康保険証がないと旅先でのケガや病気で医療機関を受診した際に窓口負担が10割となってしまいます。
要するに、医療機関を受診した際にその場で支払う金額が高くなるということです。
概算ですが、具体的な保険点数を例に出して説明します。
例えば、外傷はないけどヘルメットが割れるような落車があり病院に行ったと想定してみましょう。
医師の診断によりますが頭部の単純CT検査をすることになったら保険点数は次のようになります(2021年1月現在)。
・撮影料 900点
・画像診断料 450点
・電子画像管理加算 120点
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・合計点数 1,470点
保険点数は1点で10円なので、10割負担だと14,700円ということになります。
これが健康保険証があれば4,410円になります(3割負担の人の場合)。
その差額は実に10,290円です。
※注意:必ずしも頭部の単純CT検査をするわけではありませんし、その他の検査や治療で更に金額が高くなる場合もあります。窓口負担が10割ということを説明するための一例です。
健康保険証に関係する注意点
健康保険証は原本がないと受け付けてくれません。
コピーは不可です!
また、健康保険証と一緒に持ち歩きたいものとしてはお薬手帳があります。
健康保険証とお薬手帳はセットで所持しておくといいでしょう。
忘れてしまった場合どうすればいいのか
自転車旅の途中で医療機関を受診した場合は、窓口負担10割(全額負担)で会計をしてください。
この時、診療内容が記載された診療明細書と領収書を必ずもらってなくさないようにしてください。
後日、「診療明細書」「領収書(原本のみ。コピー不可)」「必要事項を記入した申請書」の3点を健康保険組や役所などに提出すれば自己負担分以外の医療費の払い戻しを受けることができます。
例に出した頭部の単純CT検査の場合、差額の10,290円が戻ってきます。
もちろん病気やケガもなく無事に帰ってこれたら特に何も必要ありません。
そうなることを切に願っていますが、万が一のために健康保険証(とお薬手帳)は持参するようにしてください。
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