自転車旅の準備【ヘルメット編】

自転車アクセサリー・ケミカル関連

 自転車旅で必要なモノを一つずつ掘り下げていくシリーズです。

 自転車はバイクのようにヘルメットの装着義務はありませんが、自転車旅では走行時間や走行距離が長く相対的に交通事故にあう確率が高いのでいざという時のためにヘルメット装着するようにしましょう。

 自転車旅に向いているヘルメット購入の時の注意点購入後の注意点の3つについてまとめます。

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自転車旅に向いているヘルメット

一定以上の安全性がある

 自転車旅では公道を走るので、交通事故のリスクを想定して安全性の高いヘルメットを選びます。

 安全性は、目に見える数値がないので簡単に比較することが難しいように感じますが、目安となるヘルメットの安全基準がいくつかあります。

 今回は一つ一つの安全基準を詳しく比較することはしませんが、安全基準に合格していれば一定以上の安全性があるのとみなせるのでヘルメットを購入する際の第一条件として次の5つの安全性基準のうち一つでも適合したヘルメットを選ぶようにしましょう。店頭で適合マークが貼付されているか確認するのもいいと思います。

JCF公認    → 日本自転車競技連盟(JCF)の基準に適合しているか、SG、CEまたはCPSCの表示があるもの。
JCF推奨    → 日本自転車競技連盟(JCF)の基準に適合しているか、SGまたはCEの表示があるもの。
SG      → 一般財団法人製品安全協会のSG基準に適合し検査を通過して認証されたもの。
CE(EN 1078) → ヨーロッパの規格。EU加盟国へ輸出する際の条件となる基準で安全基準も含まれる。
CPSC     → 米国消費者製品安全委員会の安全基準。 

自転車用ヘルメットの安全基準

 余談ですが、JCF公認のヘルメットであればJCFや加盟団体の主催する競技大会で使用することができます。

 ただしJCF公認シールが剥がれていたらダメ等の条件はあると思うので競技に出る場合は細かい規則を確認してください(少なくとも私がJCF公認審判員だったころはシールが剥がれているヘルメットは使用不可でした)。

ベンチレーションがある

自転車用ヘルメットのベンチレーション

 自転車旅では長時間ヘルメットを装置するので、暑さ対策が必要です。

 ほとんどの自転車用ヘルメットにはベンチレーションがありますが、前頭部から後頭部まで風が抜けるように配置されたものがおすすめです。

その他(競技用に特化した機能はいらない場合がある)

 競技用のヘルメットの中には、空力を考えてベンチレーションがふさがれたようなヘルメットがあります。

 そのようなヘルメットは空気抵抗が減るかもしれませんが、ベンチレーションの観点からはマイナスになることもあります。

 自転車旅で使用するヘルメットには、実用性や快適性を重視して選びましょう。

 また、先ほど紹介したJCF推奨ヘルメットはJCF公認に劣るような印象がありますが、私の知る限りJCF公認ヘルメットに後頭部までをしっかりと覆うような形状のヘルメットはありません。所謂競技用ヘルメットより少し重くてサイズも1種類しかありませんがJCF推奨のOGK KABUTOのFM-8というヘルメットは後頭部まで覆う形状になっています。

購入時の注意点

実物を確認して購入する

 自転車用のヘルメットはフィッティングが重要です。

 自転車用のヘルメットは安全基準に適合していてもサイズが合っていないと本来の性能を発揮しません。

 また、欧米人と日本人の骨格が違うため海外の製品だとフィットしない場合もあります。

 頭部形状の個人差もあるので、できれば実物を確認できる店頭で購入することをおすすめします。

中古品は購入しない

 自転車用のヘルメットは経年劣化により使っていなくても性能が低下します(詳細は後述しますが私は有効期限は3年と考えます)。

 中古品は購入しないようにしましょう。

 個人的には新品でも直射日光に当たるようなところにディスプレイされたヘルメットは購入したくありません。

購入後の注意点

 詳しくは購入したヘルメットの取扱説明書を確認して欲しいですが、購入前の方もいると思いますので、一般的な内容を簡単にまとめます。

パッドやあごひもの調整をする

 自転車用のヘルメットはフィッティングが大切です。

 自転車用ヘルメットを購入したらパッドやあごひもの調整をしてから使用してください。

保管場所に注意する

 紫外線や高温に弱いので、直射日光の当たる場所や暖房器具のそばなどで保管しないようにしてください。

 ヘルメットに使われている材質等が変質して安全性が低下します。

 風通しが良く直射日光の当たらない場所で保管してください。

衝撃を与えない

 自転車用ヘルメットは衝撃吸収部分が変形することでショックを吸収しています。

 一度潰れたら元には戻らないので衝撃を与えないように大切に取り扱ってください。

 衝撃を受けたヘルメットは外観上に損傷が見られなくても、内側の衝撃吸収部分が潰れていることがあります。

 衝撃吸収部分が潰れていても外観からわからない場合があるので衝撃を与えないように取り扱いましょう。

 不注意等で衝撃を与えてしまった場合は外観に異常がなくても買い替えを検討してください。

定期的に買い替える

 自転車用のヘルメットは経年劣化により使っていなくても性能が低下します。

 具体的な劣化度合いを測定したような文献は見つかりませんでしたが、メーカーの推奨は3年としている場合が多いので私は自転車用ヘルメットの有効期限は3年と考えています。

 サイクリングスポーツは屋外で行うスポーツであり、そこで使用されるヘルメットは紫外線や雨・土などの自然環境はもちろん、ご自身の汗や皮脂などにさらされ続けています。それらが要因となりヘルメットは徐々に材質劣化が進行するため、長くご使用になられたヘルメットでは万一のアクシデントの際に十分な保護性能を発揮できないおそれがあります。古くなったヘルメットはずっと使い続けず、3年をめやすに交換するようにしましょう。

株式会社オージーケーカブト ホームページより
https://www.ogkkabuto.co.jp/hg/ind.html

最後に

 高価なヘルメットでも、サイズや装着に問題があったり劣化していたりすると最悪ヘルメットの機能を発揮しない可能性があります。

 購入時や購入後の注意点を確認してヘルメットを正しく装着してください。

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