自転車旅で必要なモノを一つずつ掘り下げていくシリーズです。
結論から言うと、自転車旅で予備のチューブは必須です。
なぜ予備チューブが必要なのか、予備チューブを選ぶ際の注意点、その他の注意点をまとめてみました。
なぜ予備チューブが必要なのか
チューブがバーストした場合パンク修理パッチでは修理できません。
予備のチューブがあって初めて修理可能です。
また、予備チューブを持っているとチューブを丸々交換するだけで済むので簡単に手早く修理することができます。
そのため予備チューブが必要なのです。
ちなみに、予備チューブを持っていてもパンク修理パッチは必要です。
積載量に限りのある自転車旅において、あなたはいくつの予備チューブを持って行くことができるでしょうか。
パッチを持って行げば、わずかな重量増で交換後の穴の開いたチューブを予備チューブに変えることができます。
自転車旅では積載量に限りがあるので、予備チューブとパンク修理パッチを併用して上手に荷物を減らしてください。
参考↓
予備チューブを選ぶ際の注意点
チューブにはいろいろな種類があるので、自分の自転車に合ったものを選択してください。
選択を誤ると最悪の場合その予備チューブは使用できません。
サイズ
これを間違えると、使えません!
でも安心してください。
あなたが購入するべきサイズはすぐにわかります。
まずは自転車旅で使用するタイヤの側面を見てください。
ここに書いてあるタイヤのサイズに対応したチューブを購入してください。
バルブの種類
所謂ママチャリなら英式、スポーツ車なら米式もしくは仏式のバルブが多いです。
実はホイールのバルブ穴の径が違います。
・英式と米式のバルブ穴→8.2mm
・仏式のバルブ穴→6.3mm
仏式のバルブ穴には仏式のバルブしか入りません。
難しく考えずに基本的にもともとついているチューブと同じ種類のバルブのチューブを購入するといいでしょう。
ちなみに仏式から米式・英式に変える場合はバルブ穴を物理的に広げないといけませんが、米式・英式から仏式に変える場合は変換スペーサーを使用するだけで使えるようになります(空気圧管理の目的で英式から仏式に変えるのは一つの手です。ママチャリで自転車旅をする方は仏式チューブに変えるのもいいと思います)。
なお「米式バルブだとバイクや車と同じなので、ガソリンスタンドで空気が入れられる」という話を紹介している人がいますが、物理的に入れられるというだけで、ガソリンスタンドが実際に入れてくれるかどうかは別問題です。
バルブ長
リム形状に合わせていろいろなバルブ長のチューブが販売されています。
リムの高さに対して極端に短いバルブ長のものを選ぶと空気が入れられません。
リムの高さに対して20mm以上長いバルブ長のチューブを購入しましょう
リムの高さはここを見てください↓
この写真の例だとリム高は20mmなので、選択すべきバルブ長は40mm以上となります。
素材(ラテックスorブチル)
ラテックスチューブは天然ゴムを原料としたチューブで、ちぎれにくい性質から軽量化目的で競技用によく使用されていました。
一方、ブチルチューブは石油を原料とした一般的な黒いチューブです。
細かい違いを記載すると長くなるので割愛しますが、自転車旅ではブチルチューブをおすすめします。
理由はラテックスチューブは自然に抜ける空気の量が多く、出発前に毎日空気を入れないといけないからです。
自転車旅では安全のため余裕を持った行程を心掛けることが基本です。
ブチルチューブを選択して、余計な時間を減らしましょう。
肉厚
これは考え方の違いですが、私は所謂「ウルトラライト」に属するチューブは自転車旅では選択しないようにしています。
理由は軽いチューブ(=肉厚の薄いチューブ)は肉厚の厚いチューブに比べてパンクしやすいからです。
ただ、鋭利なものを踏んでしまっては肉厚に関係なくパンクするので、走りの軽さやグリップ力の高さから敢えて肉厚の薄いチューブを選ぶ人もいます。
初心者であれば薄すぎない一般的な肉厚のチューブを購入しましょう。
メーカーによって違いますが「スタンダード」や「レギュラー」等の表記があります。
その他の注意点
チューブの経年劣化について
予備チューブあくまでも予備なのでトラブルがなければ基本的に使用しません。
ここで注意したいのは、ずっと使用していなかった予備チューブは旅の前に状態を確認して、できれば新品と交換してください。
経年劣化したチューブはいざという時に使えません。
よく「タイヤ交換時にはチューブも交換する」と言いますが、タイヤ交換時に予備チューブを使用して、新しく購入したチューブを予備チューブにするといいでしょう。
携行方法について
チューブの劣化を少しでも防ぐためにラップで巻いて携行します。
また、せっかく持って行った予備チューブもバッグの中で穴が開いては元も子もありません。
サドルバッグではなく、サイドバッグの中に他のものと一緒に予備チューブを入れる場合は、100円ショップ等で売っている適当なハードケースに入れてください。
最後に
予備チューブがないばかりに自転車旅が中断・中止になることがあります。
注意点を確認して、必ず予備チューブを準備してください。
ちなみにレアケースだと思いますが、私はこんな経験をしました。
旅の途中でどうしても追加の予備チューブが必要となり、とある地方の小さな町の自転車屋さんで予備チューブを購入しました。
古めかしい外箱で気が付けばよかったのですが、購入した予備チューブが劣化していたのです・・・。
タイヤやチューブは回転率のいいお店で買う方がいいかもしれませんね。
購入したいサイズ等がわかっていれば、販売数の多い通販もいいと思います。
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