学生さんより質問をいただきました。
「新しくロードバイクを購入したいのですが、盗難が心配で室内保管をしたいです。マンションのエレベーターに自転車が入るか購入前に調べる方法はありますか」とのことです。
結論から言うと、一般的なロードバイクならハンドルを持って自転車を縦に立てあげれば入ります。
しかしせっかく質問をいただいたのでカタログからわかる自転車の全長の求め方について簡単にまとめてみます。
また、自転車を立てないでそのままエレベーターに入るのかも考察します。
自転車の全長の求め方
実はカタログには全長の記載がないことも多いです。
しかしそのほかの数値から簡単に求めることができます。
具体的には「ホイールベース」「タイヤサイズ」の2点から計算できます。
上の写真を見ればわかると思いますが「全長=ホイールベース+ホイールの直径+タイヤの太さ×2」で計算できます。
なお、カタログ値を確認する際は、同じモデル名でもグレードや年によってホイールベースを含むジオメトリが異なる場合があるので注意してください。
実際の計算
マウンテンバイクの例
実際に私の持っているスペシャライズドPitchi ExpertのSサイズについて見ていきましょう。
カタログ値からホイールベースは1083mm、タイヤサイズは27.5×2.3です。
ここで注意しないといけないは、タイヤサイズはETRTOで見ないといけません。
検索するとすぐに出てきますが、「27.5×2.3」は「58-584」となります。
584がホイールの直径で、58がタイヤの太さとなります。
つまり全長は「1083mm+584mm+58mm×2=1783mm」となります。
ちなみにETRTO表記はタイヤに記載があるので、実機があればタイヤの側面を確認すればすぐにわかります。
ロードバイクの例
次にロードバイクの例として私の持っているスペシャライズドのALLEZ(アレー)について見ていきましょう。
カタログ値からホイールベースは972mm、タイヤサイズは購入後交換していて700×23Cです。
ロードバイクの場合、700Cという表記からホイールの直径が700mmと勘違いしている方がいますが、ホイールの直径は622mmです。
例えば「700×23C」の場合ETRTO表記では「23-622」となります。
タイヤの太さはそのまま読めるのに、ホイールの直径は700を622mmで読まないといけない点に注意してください。
計算すると全長は「972mm+622mm+23mm×2=1640mm」となります。
自転車がそのままエレベーターに入るか
住宅用エレベーターの規格より、一般的なエレベーターの間口と奥行は最大定員6人で1050mm×1150mm、最大定員9人で1050mm×1520mmとのことです。
ここから対角線を求めると最大定員6人で1557mm、最大定員9人で1847mmとなります。
全長だけで考えると、最大定員9人のエレベーターならロードバイクはそのまま入れることができそうです。
エレベーターが使えれば、家の中に入れて保管するだけです。
ちなみに私はマンション住まいの時は、スペース削減で縦置きのラックを使っていました。
部屋に入れるだけなら車種を問わず、簡単に固定できるディスプレイスタンドが安価でおすすめです。
メンテナンスする際も楽なので、スタンドを持っていない人にもおすすめです。
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