自転車旅で必要なモノを一つずつ掘り下げていくシリーズです。
自転車旅では自転車のトラブルが旅の中断・中止に繋がるため、ある程度対応できるように携帯工具は必須となります。
普段から自転車に乗っている方は既に携帯工具を所持しているかもしれませんが、自転車旅で必要な機能は備わっているでしょうか。
選ばない方が良い工具と自転車旅で求められる機能とおすすめの携帯工具をまとめます。
なお、タイヤレバーやスプロケ外し等の携帯工具に含まれないような工具は別のページでまとめます。
自転車旅で選ばない方が良い工具
付いている機能に関わらず、小さすぎる携帯工具は選ばないでください。
理由は、小さすぎると作業性が悪いばかりか必要なトルクをかけることができないからです。
明確な基準はありませんが、個人的には収納時の長さが8cm以上の携帯工具を選びたいです。
ちなみに収納時の長さが5cmを下回ると6mmのアーレンキーすらついていないものもあるので、街乗り自転車の携帯工具としてもおすすめはできません。
自転車旅で求められる機能
携帯工具としての基本的な機能
アーレンキー(六角レンチ)
プラスドライバー
ほとんどの携帯工具に備わっている機能なのであえて記載するつもりはなかったのですが、意外と見落としがちなのがアーレンキーのサイズです。
アーレンキーのサイズは2mm、2.5mm、4mm、5mm、6mm、(8mm)があればいいですが、自分の自転車を知るためにも、使用されているネジ類のサイズを確認することも大切です。
これがあれば、「各種ネジ類の増し締め」「ポジションの変更(サドル位置、ブレーキレバー角度、ハンドル角度等)」「消耗品交換(ブレーキパッド等」等の基本的なことができます。
自転車旅では、単純に走行距離が多いので各種ネジ類の増し締めがいつもより重要になります。
特に重い荷物を支えているキャリア周りのネジが緩むことが多いです。
また、走行距離が長いので初心者の場合は意外とポジションの変更をしたくなります。
ニップル回し
自転車旅では荷物をたくさん積むため、スポークにはいつも以上の力が加わっていて折れやすくなっています。
スポークを交換する際にニップル回しが必要です。
もちろん予備のスポークも必要です。
ちなみにリアホイールのスプロケ側のスポークが折れた時に必要です。
スプロケ側のスポークはスプロケを外さないと交換できません。
チェーンカッター
チェーンが切れた際に、切れた部分を取り除いて少し短くして連結する場合があります。
この時にチェーンカッターとチェーンのコネクティングピンが必要です。
ただ、実はチェーンカッターを使う場面は意外にもチェーンが切れた時よりもリアディレーラー(もしくはディレーラーハンガー)を破損した際に使用します。
リアディレイラーに強い衝撃を与えてしまい、リアディレイラーが曲がってチェーンラインが出なくなったりハンガーごと折れてしまってしまった場合は最悪走行することができなくなります。
その時にチェーンカッターでチェーンを短くし、チェーンリングとスプロケットを直で繋ぐことで変速機能はなくなりますが走行することができるようになります(この時もチェーンのコネクティングピンは必要です)。
おすすめの携帯工具
以上のことから、私がおすすめする携帯工具は収納時の長さが8cm以上で携帯工具としての基本的な機能を備えつつ、ニップル回しとチェーカッターが付いたものとなります。
私は今はクランクブラザーズの携帯工具を使用しています。
多機能なのに程よくコンパクトで旅から帰ってきた後も使えます!
また、携帯工具でメジャーなところはTOPEAKです。
クランクブラザーズのものより嵩張りますが、タイヤレバーやパンク修理パッチも付属しているので自転車旅用に初めて買う方はこちらもおすすめです。
最後に
自転車旅に携帯工具持って行かない人はまずいないと思います。
私の経験をもとにまとめましたが、機材の進歩により必要な工具が変わってくることがあります。
例えば、私の学生時代には携帯工具にトルクスレンチは入っていませんでしたし、ディスクブレーキも普及していなかったのでローター修正工具もいりませんでした。
自転車旅には実績のある普及したパーツで構成された自転車をおすすめしまずが、最新機材を導入している場合は、それに合わせて持って行く工具も確認してください。
最低限、自分の自転車を知るためにも、使用されているネジ類のサイズを確認することはしてほしいです。
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