理科の実験でも習った通り、気化したアルコールと空気の混合気体は爆発します。
キャンドゥのアルコールストーブ内で混合気体が溜まらないようにアルコールストーブを改良したのでご紹介します。
改良のねらい
キャンドゥのアルコールストーブには内部に空洞があります。
この空洞に混合気体が溜まると考えられるため、ここを不燃性のスチールウールやカーボンフェルト等で充填しまい、気化アルコールと空気が混合しづらくします。
準備するもの
安価なセリアのスチールウールを用意しました。
12個入りで税込¥110と安価です。
これをキャンドゥのアルコールストーブ内に充填します。
改良方法
まず、アルコールストーブを分解します。
ただ嵌め込まれているだけなので簡単に外すことができます。
分解した時は、穴の裏側にバリがあるので手を切らないように注意してください。
次にスチールウールを一つ取り出して・・・
適当に解します。
{ほぐす時に鉄の粉が出てくるので注意)
ドーナツ状に本体にセットして・・・。
元に戻します。
パーツのフチ(次の写真の赤矢印)に、スチールウールのケバケバがある場合は、押し込むかハサミで切り揃えるかしてください。
最後に
今回は安全のための改良なので、ぜひおすすめしたいところではありますが一応やる場合は自己責任となるので、この点ご了承ください。
「せっかく自作しないでもアルコールストーブが手に入るようになったのにカスタムするのはちょっと・・・」という方は、再度アウトドアブランドのアルコールストーブを確認してみてください。
高いと感じるか、安いと感じるかは人それぞれですが、有名なトランギアでも正規品で¥2,000台で手に入ります。
さらにエバニューならチタン製でも¥2,000台で手に入ります。
チタン製は、ついつい買ってしまいたくなるような魅力がありますね😅
キャンドゥのアルコールストーブも安全に使用することはできますが、他のメーカーも選択肢の一つとしていただければいいと思います。
なお、アルコールの運搬は耐薬品性を考慮し専用の容器を使用することを強くおすすめします。
こちらであれば、充填時にこぼれたり溢れたりしにくいので、使用時の安全性という点でもおすすめです。
コメント
気室(外缶と内缶の間)に熱でアルコール気化ガスが溜まると云うよりも、突沸現象が起きるのだろうと思います。 コーヒーをレンジで温めると、突然激しく吹きこぼれる現象です。
スチールウールを詰めると、繊維の空隙にある空気が沸騰を促して過加熱を防ぐので、良い方法ですね。 理科の実験で使う沸騰石と同じ原理です。
ただし、CanDoのアルコールバーナーはアルミ素材ですが、アルコールで簡単に腐食します。
スチールウールがアルコールで濡れた状態でフタをすると、穴が開く恐れがあります。
トランギア他のキチンとしたアルコールバーナーが、真鍮やチタンやステンレスでできているのは、強度と共にアルコールによる腐食で事故を起こさないためでしょう。
コメントありがとうございます。勉強になります。
腐食の件は、おっしゃる通りアルミニウムはアルコールで腐食します。
さらに異種金属+アルコールも本当はよくないですね。
使うときだけアルコールを入れて、使い切るが前提ですね👍