みなさんはバイクロアをご存知ですか?
バイクロアは子供から大人まで楽しめる「自転車の運動会」と「自転車の文化祭」を合わせたようなイベントです。
趣向を凝らしたレースやキャンプがメインなのですが、今回は各メーカーのブースをご紹介します。
Pacific Cycles Japan (パシフィックサイクルズジャパン)
先日ミニベロミートの記事でご紹介したコリブリですが、3色3台が揃いました。
まずはルナシルバー。
フォークが黒でフレームは艶ありの綺麗なシルバーになっています。
お次はビンテージグリーン。
フォークはベージュのようなホワイトで、フレームはシックなグリーンです。
最後は以前もご紹介したグリーミングホワイト。
可愛らしい配色ですよね。
ちなみにこのホワイトは所謂艶消しと呼ばれる仕上げよりも更にザラザラとした質感でした。
これにより艶ありのテカテカした白ではなく、落ち着いた白に見えました(個人の感想です)。
またbirdyクラシックのディスクブレーキバージョンとの言えるbirdy classic EVOにも新情報が。
12月に新色が2色追加されたとのことです。
まずはマットルナシルバー。
先ほどのコリブリのルナシルバーの艶消しバージョンで、落ち着いたシルバーに見えます。
フォークの色はマットグラファイトでクールな感じです。
2つ目はマットグラファイト。
こちらもマットな質感でクールな感じです。
フォークはマットルナシルバーです。
実はこの2色はフレームとフォークの配色が逆になっただけなんですが、配色が逆になっただけなのに印象が全然違ってどちらもカッコ良いですね。
Brompton Japan
お次はBrompton Japanさんのブースにやってきました。
ここでは日本未発売のG Lineと言うモデルが展示されていました。
G Lineは今までのブロンプトンをインチアップして走行性能を高めたモデルです。
日本未発売でこれまで公式からのアナウンスはなかったため、おそらくこれが日本初お披露目になると思います。
今までのブロンプトンとの大きな違いはホイール径が20インチになったこととディスクブレーキになったことです。
細かいところを見ていくと、後ろのハブがシマノのアルフィーネになっていて、内装8段ギアになっていました。
また、ディスクブレーキになった恩恵としてタイヤが太いものを履けるようになりました。
なお、このタイヤはクリンチャーですがチューブレスレディに変更になるかも。
ブロンプトンは折りたたみ機構があるので、アクセサリーのチョイスが難しそうですがフォークにダボ穴が付いていました。
何をつけるか悩みどころですが、あると嬉しいかも。
フロントキャリアブロックは今までと同じとのことです。
同じものなので互換性があるのが嬉しいですね。
巷に溢れるブロンプトン互換のバッグがそのまま使えるのがありがたい。
大容量のバッグをつけてキャンプにいくのも良さそうですよね。
(参考)ブロンプトン用バッグ 27.5L大容量
まだ分かりませんが、日本で発売されるのが楽しみですね。
BIKE FRIDAY TOKYO
お次はBIKE FRIDAY TOKYOと言う、バイクフライデーを取り扱うショップさんのブースにやってきました。
バイクフライデーは小径折りたたみ自転車が得意なアメリカのメーカーです。
今回は主要の4機種+1機種をご紹介いただきました。
まずはバイクフライデーのベーシックモデルとも言えるNew World Tourist (ニューワールドツーリスト)。
長距離もこなす小径折りたたみツーリングバイクです。
普段のツーリングから荷物を積載したロングツーリングまで、いろいろなツーリングを楽しめそうですね。
お次はDiamond Llama (ダイヤモンドラマ)と言うモデル。
他のモデルが体重制限100kgの中、ダイヤモンドラマの体重制限は120kgとなっています。
ラインナップ中最も頑丈なツーリングバイクで、大柄のライダーさんや荷物をたくさん積載する方はニューワールドツーリストよりもダイヤモンドラマの方がおすすめとのことでした。
個人的にはダイヤモンド型フレームのシルエットもカッコ良いなと思うモデルです。
お次はPocket Rocket (ポケットロケット)。
一言で言い表すと折りたたみができるロードバイクとのこと。
ホイールサイズも大きい方の20インチ(451)を採用していて、速く走りたい方、オンロードを楽しみたい方におすすめとのことでした。
お次はAll-Packca (オールパッカ)と言うモデル。
先ほどのポケットロケットとは正反対の位置にあるモデルとのことです。
小径車なのに太いタイヤも入るし、ホイールベースも長めなのでフルパッキングしてキャンプにも行ける自転車だそうです。
実はこの展示車は店員さんの私物。
通勤にも使用しているそうで、通勤からキャンプツーリングまで幅広く使用できるタフなモデルだなと思いました。
最後は16インチの街乗り自転車pakiT(パキット)。
pakiTのコンセプトは最も軽く、小さく折りたためるBIKE FRIDAYです。
上記4機種も折りたたみできますが、それよりも更に折りたたみに特化したモデルです。
流石にブロンプトンのように超コンパクトとはなりませんが、ブロンプトンと違って普通のパーツを取り付けられる自転車でここまでコンパクトになるのには驚きました。
折りたたみ手順も簡単なので気になる方は、ぜひ次の動画を確認してみてください。
個人的にバイクフライデーはかなり気になるメーカーですが、1番のデメリットは販売店の少なさ(販売店へのアクセスの悪さ)だと思っていました。
今まで存じ上げませんでしたが、BIKE FRIDAY TOKYOさんなら東京近郊であれば比較的アクセスしやすいので気になった方はぜひ行ってみてください。
サイクルハウスしぶや
お次はサイクルハウスしぶやさんです。
言わずと知れたミニベロ・折りたたみ専門のショップさんです。
今回はカスタム例として4台のミニベロをご紹介いただきました。
まずはブロンプトンT-Lineのカスタム車から。
こちらのブロンプトンは純正だと外装4速ですが、これを外装7速にカスタム。
磁石で非接触で発電するライトも取り付けられていました。
ちなみにこちらは輸入品で販売できるのはもう少し先になるかもとのことです。
二台目はこちらのbirdy Airです。
ドロップハンドルにカスタムしている他、全体的にパーツを交換しているように見受けられます。
駆動系も11速にしていてめちゃくちゃ走れそう。
差し色の赤も全体の雰囲気を引き締めていてオーナーさんのこだわりが伝わってきます。
(参考)スパカズ バーテープ
(参考)Juin Tech ディスクブレーキ
三台目はブロンプトン。
普段使い用にシンプルにシングルギアにしていました。
また、ブロンプトン専用チャイルドシートPEREも装着されていました。
こちらは輸入商品の関係でJIS規格など日本の工業規格を通っておらず、部品の欠陥による万が一の事故が発生した場合も、SGマークなどの安全保障がない等あるので、気になる方は購入前に注意点をよく確認することをお勧めいたします。
四台目はbirdyスタンダードです。
こちらはホイール周りを重点的にカスタム。
ホイールはジョセフ・クゼのカーボンホイールになっていました。
ブレーキは機械式ディスクブレーキ。
グロータックのイコールがインストールされていました。
実用的なカスタムが素敵な1台でした。
(参考)グロータック EQUAL
カスタムに興味がある方はサイクルハウスしぶやさんに行ってみてください。
stijncycles (ステインサイクルズ)
お次は私がとっても気になっているメーカーstijncycles (ステインサイクルズ)さんです。
創業者のステインさんは元々R&Mのバイクデザインを担当していた方です。
ステインサイクルズはステインさんが自分が乗りたいと思える自転車がないので、自分で作ったのが始まりとのこと。
普通の小径車はフルサイズの自転車のジオメトリを参考にしていますが、ステインサイクルズの小径車は20インチのホイールに合わせてジオメトリーを1から考えて作り出したとのことです。
モデルとしてはシングルスピードの「Pegシングルスピード完成車」と…。
ロードバイクタイプのPegロード(完成車)があります。
ちなみにフロントラックが標準で付属します。
トラベル用カートン、輪行袋、輪行時の保護用小物も付属しているので、輪行・ツーリングバイクとしても優秀です。
他にもホイール・フレームセットがあるので、自分の好みの一台に組み上げることもできます。
タイヤのクリアランスもある程度あるので、このデモバイクのようにオフロード仕様にするのも面白そうですね。
気になる方はステインサイクルズで調べてみてください。
丸石サイクル
お次はママチャリでも有名な丸石サイクルです。
ペットとお出かけできるペットボーターアシストなんかも可愛いですよね。
そして、ブースの方イチオシがこちら。
今までありそうでなかったママチャリっぽい感じのタンデム自転車Kangaroo(カンガルー)。
なんと2025年1月にはデリバリーできるかもとのことでした。
丸石サイクルさんはニッチなところも真面目に作るメーカーと言う印象感ありますが、このカンガルーも欲しい人にはとっても良い1台なんでしょうね(個人の感想です)。
これからもニッチなところを攻めていって欲しいなと思いました。
ニッチな商品といえば、こちらのエンペラーツーリングマスター。
販売台数はそこまでないとは思うのですが、昔ながらのランドナーを毎年出してくれているのは元サイクリング部の私としては嬉しいです。
と、ここで初めて知ったのですが、なんと去年からエンペラーの名を冠したグラベルバイクがあるのとのこと。
しかもドロップハンドルタイプとフラットハンドルタイプの2モデルあるそうです。
こちらがドロップハンドルタイプの仕様表。
16段変速でこの価格。
お求めやすい価格設定です。
こちらがフラットハンドルの仕様表。
こちらはフロントシングルの10速ですね。
ランドナーの方のエンペーラーは昔ながらのパーツが採用されていますが、グラベルバイクの方のエンペラーは最新の規格に対応していました。
ブレーキはフラットマウントのディスクブレーキで、前後スルーアクスルとのこと。
スルーアクスルはフロントがM12x100mm、リアがM12x142mmです。
お求めやすい価格で最新の規格を採用しているため、ショップからカスタムベース車としての受注が多いとのことでした。
気になった方は「丸石サイクル エンペラー」で調べてみてください。
CRANE Bell
お次はCRANE Bellさんです。
こちらは日本のメーカーなのですが、私は聞いたことがありませんでした。
それもそのはず。CRANE Bellさんは日本製を売りに海外展開しているメーカーとのことでした。
とは言っても、日本国内でも多少流通しているらしくE-NEベルやSuzuベルは皆さんも聞いたことがあるかもしれません。
こちらのE-NEベルは良い音色が特徴のベルで、商品名のE-Neは良い音(いいね)にかけているそうです。
しかもベルのサイズは小ぶりですが、音は大きいです。
警音器の性能は申し分ないので、実用的な警音器を探している方や警音器の音の良さをこだわる方におすすめです。
(参考)CRANE Bell E-NEベル
こちらのSuzuベルも非常に良い音色のベルでした。
音も大きく、こちらも警音器として実用的に使えそうです。
こちらは実用的な警音器を探している方、音の良さをこだわる方、クラシカルな見た目が好きな方におすすめできます。
(参考)CRANE Bell Suzuベル
いろいろ見ていると、面白いものを発見!
こちらのE-NE SBRはブレーキレバーに手をかけたままベルが鳴らせるという画期的な商品です。
残念ながら日本での販売はありませんが、代理店は決まったそうなのでしばらくすると日本でも購入できるようになるかも。
価格次第ですが、個人的にかなり注目のベルだなと思いました。
今までCRANE Bellさんのことを知りませんでしたが、素晴らしいメーカーさんに出会えて嬉しかったです。
rin project (リンプロジェクト)
お次はリンプロジェクトさん。
日常から旅まで使えるサイクルグッズを作っているメーカーさんです。
ブロンプトンで使えるグッズもたくさんあるので、皆さんも見たことあるかも。
例えばブロンプトン用のキャリーハンドル。
こちらは重たいブロンプトンが重心の関係で多少持ちやすくなるので、女性に人気だとか。
また、ブロンプトンはボトルをどこにつけるか問題があるのですが、こちらのマルチボトルホルダーはそんなお悩みの一つの解決策です。
そして、なんと来年の新作を見せてもらいました。
毎年可愛い柄のウェアを出しているのですが、2025年は丼柄にしたそうです。
もう少ししたらこれが購入できるようになるそうですよ。
ウェアも注目ですね。
三ヶ島製作所
お次は様々なペダルを出している三ヶ島製作所さんのブースです。
本当にたくさんの種類のペダルを出していて、折りたたみ自転車好きの間ではペダルを三ヶ島製作所のFD-7やEzyペダルに変更するのがカスタムの定番となっています。
本当にスムーズに回るペダルなんですよね。
(参考)折りたたみ式ペダル FD-7
(参考)着脱式ペダル コンパクトEzy
また、既存のラインナップに満足せず常に商品開発をしているとのことで、プロトタイプもいくつかご紹介いただきました。
こちらは踏み面が広いにも関わらず軽量なモデル(名称未設定)とのことで、2025年3月頃発売できそうとのことでした。
他にも既存のRMXペダルに似た軽量なペダルも開発中とのこと。
こちらは現在販売中のRMX。
(参考)販売中のRMX
こちらが開発中のペダル。
来年中には発売したいとのことでした。
既存のラインナップだけでも本当にたくさんの種類があるのに、常に開発する精神は本当にすごいなと思いました。
シルクサイクル
最後はシルクサイクルさん。
以前もご紹介しましたが、シルクサイクルさんはダウンチューブが無く替わりに特殊な紐を使用した自転車を販売しています。
量産車のシルクテンションは税込132,000円とお求めやすい価格設定となっています。
今回、個人的に気になったのはシルクテンションの旅仕様車です。
なんとこちらは参考展示では無く、全て市販のパーツで組み上げられているとのこと。
キャリアにも紐が使われており特殊なものかと思いましたが、なんと純正オプションパーツとのこと。
普通に購入できるらしいです。
今回は試作機もありました。
コンセプトはディスクブレーキのミニベロ。
これでバイクロアのレースも出たようです。
オーダー車はいろいろ作っているそうなので気になる方は相談してみるのも良いかもしれません。
最後に
バイクロアでは物販もあったので、気になる商品があればその場で購入できるのも楽しかったです。
紹介できないほどの特価品もあったので、レースやキャンプに興味がない方もバイクロアは大注目ですよ。
もちろん趣向を凝らしたレースやキャンプも本当に楽しいので、気になった方はバイクロアで検索してみてください。
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